映画「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」を観た感想。世界が震撼した事件の裏側。

■こんな人におすすめ

事実をもとにした映画が好き

■こんなシチュエーションで

一人で部屋を暗くしながらゆっくり

映画「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」を観た感想。世界が震撼した事件の裏側。

実際に起きたオリンピック選考会での事件で話題となったアイススケートのトーニャって人を題材にした映画だ。
実話をもとにしたストーリーってのを知ってて見たんだが、事実は小説よりも奇なりとはまさにこのこと。

アイツん家のかーちゃん怖いよな!って子供時代にあったよな?そのかーちゃんを何倍にも濃縮したような母親にトーニャは育てられる。
厳しすぎるうえに手もあげれたトーニャは、ますますアイススケートにのめりこんでいくんだが、今度は彼氏もヤバイ。

この彼氏もすぐに手はあげるわ、性格にも問題があるわでひどいことこの上ない。

ただこの映画はトーニャの暗い過去を掘り下げているだけじゃない、むしろそういった面を一種のユーモアにも変えていっている。
トーニャのパワフルさがそうさせているのかもな。

ドキュメンタリー風に、インタビュー(実際のではなく役者が演じている)映像を挿入していることでわかりやすくそしてリアルな
映像感を出せているのは好感が持てるね。

こんなこと本当にあったのかというある意味でのコメディ感と、トーニャに迫れば迫るほど心がキリキリするようなドラマも味わえる
一口で二度おいしい構成になっている。

この映画の個人的なおすすめポイントはトーニャの母親だ。前述したとおりクレイジーなほど厳格でサイコパスだと思わせるほど
自分の信念に従っている彼女の姿はスリラーさえ感じるのだが、あまりにも怖いから途中から笑いがこみあげてくる(笑)

ラスト付近では、母親との和解のようなシーンがあるんだが…これは見てからのお楽しみだな(笑)

この映画トーニャのスキャンダルな人生を語るというドキュメンタリーチックな仕上がりになってるんだが真相はわからない。
だがジメジメとしたつくりではなく、終始オモシロイ展開が続くのが吹っ切れていて爽快だな。

主演は「スーサイド・スクワッド」のハーレー・クイン役のマーゴット・ロビー。
信じられないほどの演技力。誉め言葉としての怪物ともいえるな。すばらしい役者だ。

この映画はひたすらトーニャの人生を語っているんだが、よく見ればそのトーニャの人生を縁取る世間の話ともとらえられなくもない。
人はニュースやウワサを耳にしたとき、どんな風に真相を頭に思い浮かべるのか、そういうところ見どころポイントだ。

事実をもとにした映画の中でも、結構なお気に入りだね。