■こんな人におすすめ
剣と魔法の世界観が好き
ロードオブザリングやハリーポッターが好き
■こんなシチュエーションで
家族の団らんやカップルで鑑賞もおすすめ
映画「ダーククリスタル」を観た感想。最高レベルのファンタジー世界。
結論から話そう。この映画はファンタジー映画のトップに値する映画の一つであることを。
もし、剣と魔法のファンタジーな映画を、「ロードオブザリング」や「ハリーポッター」以外から探そうとしているなら、この映画を見るべきだな。
次元も宇宙も異なる世界でのストーリーで、惑星トラのエネルギー源ともいうべきクリスタルを邪悪なスケクシス族が握っていた。小さい力ながら勇気を持つゲルフリン族の主人公・ジェンはスケクシス族と対を成す神聖なミスティック族の力を借りながら、スケクシス族を討伐する、ってなストーリーだ。
さて、聞いたことはあるだろう。「セサミストリート」というタイトルを。
どの世代も必ず見ているといっていい名作人形劇だが、それを作った人形劇の巨匠・ジムヘンソンによる映画なんだ。
なんだ操り人形か、なんて思わないでほしい。絶妙な遠近感とセットのおかげで本当に人間が動いているかのようなリアルさがあるんだ、これこそマジックだ。
まばたきもするし口も動く、指の細かい部分も動かせてある意味では人間の役者を超えてる部分もある。
ストーリーも抜群のクオリティで、勧善懲悪のストーリーというだけでなく生物の調和を感じさせる深いテーマも示している。
どうやってこのシーンを撮影してるんだ?と1カットごとに驚きを隠せない最高の映画だ。
この興奮、ウキウキワクワクが映画にとって最高のエッセンスだとそう感じさせてくれる映画だな。
惑星トラに住む色んな生き物の造形もすばらしい。一切の手抜きなく画面いっぱいに生き物たちがいるようなシーンは本当に職人の気骨を感じさせる。
個人的にはスケクシス族のいやみったらしい侍従長というキャラクターが好きだ。このキャラクターはストーリーを進める影の主人公であったりする、とは思うよ。
1982年の映画だが、全く古さを感じさせない。むしろ新鮮ささえ覚える匠の映画という印象だ。