■こんな人におすすめ
実在した人物をテーマにした映画が好き
ユーモアとドラマが混ざった映画好き
■こんなシチュエーションで
一人で泣きたいときに
映画ドント・ウォーリーを観た感想。人生をやりなおすためには。
日本でも突然の死が話題となり大きく報道されたんだが、ロビン・ウィリアムズって知ってるだろうか?
「ジュマンジ」だとか「グッドウィルハンティング/旅立ち」に出てたりもするんだが、ロビンがずっと構想を練っていた映画なんだ。
俺はロビン・ウィリアムズが好きでこの映画が出るってのを知ってかなり喜んだことを覚えてる。
主演は映画「ジョーカー」でも主演を務める、俺の大好きなホアキン・フェニックス。
アル中で自堕落な生活していた主人公のキャラハンはある出来事をきっかけに体にマヒが残ってしまうんだ。
車いすで不自由なんだが、この男はすごい。むしろ障害を抱えることによって自分も社会も笑い飛ばすブラックユーモアにあふれた漫画を描くようになる。
それってすごいことだよな?頭ではわかっても嫌なことがあればイライラするし人に当たったり、普段はしない破滅的な行動もする。
もちろん、キャラハンも時にはそうなるんだ。けれど彼はなんとかして進もうとする。心が打たれた。
キャラハンを後押しして、どんなことがあっても前にすすもうという考え方を養ったのは、アルコール断酒会の存在だった。
印象的なのは断酒会のスポンサーであり主催のドニー。
ドニーの宗教的ともいえる、ドニー独自のステップを取り入れてだんだんと成長していくキャラハンを見てると、人生ってどんなポイントでも
やり直していけるんだ、そう思ったね。
そして、キャラハンは次第に有名になり、新聞にも載り、その漫画は世界的に有名になる。
あれ、この絵みたことあるよな?ってみんなも思うはずだ。それくらい有名な漫画家だ。
監督はガス・ヴァン・サント。人と人の微妙な関係を丁寧に見つめる作風はやっぱりすばらしいし、さりげないドラマを作らせるならトップに入ると思う。
役者陣もかなり豪華。ジャック・ブラックやルーニーマーラー、ウド・キアーとたまらんキャストだ。
ワーワー泣き散らかす、そういうド派手な涙が出るような映画ではない。
そうではなくて、ホロホロと暖かい涙が流れるのを感じるような映画なんだ。
映画自体は深いテーマでありながらも、肩の力を抜いてみることのできるつくりになっているから、どんなタイミングで見てもいいだろう。
一人で泣きたい、けどあからさまにお涙頂戴モノをみたいわけでもない、そんなシチュエーションにはぴったりだ。
あー、なんだかもう一回見たくなってきた。